2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ダンサーの身体を可視化する振付(松本大樹《7区》など)

このところ「なんでもあり」感の下、コンテンポラリーダンス・シーンが盛り上がっている。盛り上がるのは結構なことだが、実際のところ、日本のダンサーたちが「なんでもあり」で自由に踊れるようになっているとは思わない。従来のダンスカルチャーの規制か…

内藤礼『地上はどんなところだったか』

■作品の背後のフィクショナルな主体 先日、『地上はどんなところだったか』内藤礼展(ギャラリー小柳,05年4月1日〜5月14日開催)を見に行った。銀座のビル8Fの会場に入ると、「ある一瞬間、生の外に出た私のうちに死者のまなざしが生まれるとき、死者は地…